アナフラニール錠





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アナフラニール(10mg/25mg)

特徴

 

三環系抗うつ薬として代表的な医薬品になります。
うつ病の治療の他に遺尿症の治療にも使用されています。

 

*遺尿症とは?
 5、6歳になっても寝ていておもらしをしてしまう状態が続く事であり
 別名夜尿症とも言われています。

 

発売開始は1973年8月であり
かなり古い歴史をもった薬剤となりますが
現在はSNRIなどが第一選択薬として使用される事が多く
(三環系抗うつ薬と比較すると副作用が少ないなどの理由により)
あまり使われなくなっているのが現状になります。

 

また10mgは剤形が三角形になっていますが
25mgは通常の錠剤でよくみられる丸い形をしています。

 

三環系抗うつ薬は通常ノルアドレナリン再取り込み阻害作用の方が
セトロニン再取り込阻害作用よりも強いのですが、
このアナフラニールに関してはセロトニン再取り込阻害作用の方が強くなっています。

 

非常に安い抗うつ薬となっています。
治療上限量は225mgであり11錠/日となっています。

 

 

効果効能

 

アナフラニールは適応上の効果効能は下記の通りになります。

 

うつ病・うつ状態(精神科領域における)
遺尿症

 

パニック障害、強迫性障害などの神経症などの
治療に使用されていた事があるとの事を聞いた事があります。

 

これは不安症状に効果的な場合がある事から使用されていたようで
現在でもそういった効果を期待して処方される場合があります。

 

*代謝物は抗うつ薬活性を持つ

 

 

副作用

一番多く起こる副作用としては
口渇や便秘(コリン系副作用)が起こり易くなっています。

 

また三環系抗うつ薬の中では比較的効果が高く
眠気の副作用は比較的少ない傾向にあるかと思われます。

 

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注意点

 

抗コリン作用を持つ為、基本的に緑内障患者さんは禁忌となっています。
*現実問題としては閉塞隅角緑内障でない限り問題ないと言われています。

 

薬価

 

規格 薬価
アナフラニール錠10mg 9.4
アナフラニール錠25mg 19.2

*H28年4月変更薬価(次回はH30年4月予定)

 

ジェネリック医薬品

 

ジェネリック医薬品は薬価が安い為か発売されていません。

 

 

アナフラニール錠詳細

成分名 クロミプラミン塩酸塩
剤形・規格 錠剤/10mg・25mg
用法・用量 うつ病・うつ状態治療、遺尿症
警告 特になし
禁忌 緑内障/心筋梗塞の回復初期/尿閉(前立腺疾患等)/QT延長症候群

MAO阻害剤(セレギリン)を投与中あるいは投与中止後2週間以内

原則禁忌 特になし

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