イフェクサーSRカプセル





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イフェクサーSRカプセル(37.5mg/75mg)

イフェクサーSRカプセル

 

特徴

 

イフェクサーSRカプセルは、2015年に日本で発売が開始されたSNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤)に分類される抗うつ薬となります。SNRIとしては他にサインバルタトレドミンが発売されています。

 

ちなみにこのイフェクサーSRカプセルは日本では最近発売されましたが海外では既に100近くに国で使用されている抗うつ薬となっており、また神病性の特徴を伴わないうつ病治療の第一選択薬として推奨されている薬剤でもあります。

 

 

規格

 

イフェクサーSRカプセルは37.5mg/75mgの2規格が存在しています。

 

 

効果効能

イフェクサーSRカプセルの効果効能

 

・ うつ病・うつ状態

 

 

低用量(〜150mg/日)では主にセロトニン系の作用が強まり(セロトニン再取り込阻害作用中心)、高用量(〜225mg/日)ではセロトニン系とともにノルアドレナリン系の作用がより強まる(セロトニンとノルアドレナリン、両方の再取り込み阻害作用)特徴を持っています。

 

つまり高用量服用で、ノルアドレナリンの作用が強まり意欲や、やる気を改善してくれる効果が強くなるという事になります。


 

効果発現時間 / 半減期 / 作用時間

 

■半減期
半減期は容量によらずほぼ一定であり9時間程度。

 

効果は1日1回の服用で1日効果が持続します。

 

禁忌・併用注意

 

■禁忌
MAO阻害剤服用中、高度の肝障害・腎障害患者、コントロール不良の閉塞隅角緑内障患者

 

■併用注意
アルコール・・・中枢神経抑制効果増大、肝機能の悪化する可能性あり。(他抗うつ薬で認められている為、イフェクサーでも同様に注意)
リスペリドン、シメチジン等

 

 

副作用

 

副作用としては全体の81.9%になんらかの副作用が発現しています。
その中でも悪心(33.5%)、腹部不快感(腹痛、膨満、便秘等)(27.2%)、傾眠(26.9%)、浮動性めまい(24.4%)、口内乾燥(24.3%)、頭痛(19.3%)となります。

 

やはり他の抗うつ薬と同様に悪心、つまり気持ち悪い症状は約3人に1人の割合で出てくるのですね

 

なお悪心などの副作用は一般的に服用開始後1週間程度が一番ひどく徐々に改善していく事が多く、服用開始後1週間服用できるようであればその後は問題ない事が多くなっています。

 

重大な副作用としてセロトニン症候群などがあります。これは高熱、錯乱、発汗等の異常が現れます。その場合はすぐに服用を中止する必要があり主治医の判断を仰いで下さい。

 

またごくまれではありますが尿閉といって尿が出にくくなる副作用が発現する事もありこの場合に服用を中止する事が必要になります。が先生によっては中止、再開といった服用ケースをとる場合も見られます。

 

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離脱症状・断薬

 

イフェクサーSRカプセルなどのSNRISSRIなどでは、薬を減量している時特に急な減量や中止によって離脱症状が出る事があります。この離脱症状は悪心、吐気、不眠など様々な症状がでる事があります。

 

休薬、切り替え時等は漸減漸増が基本になります。ただしカプセルであり微妙な量の調整が難しく、また半減期も約9時間となり急激に体内から薬がなくなりやすく余計離脱症状が出やすくなるとも言えます。

 

 

漸減漸増
現在服用している薬を徐々に減らしていき、新しく服用する薬を
徐々に量を増やしながら追加していく事。

 


 

 

妊婦・授乳婦

 

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には
治療上の有益性が危険性を上回ると判断された場合にのみ投与する事になっています。
*妊娠中の投与に対する安全性が確立されていない為

 

薬価

 

 

 

規格 薬価
イフェクサーSRカプセル37.5mg 157.9
イフェクサーSRカプセル75mg 265.9

*H28年4月変更薬価(次回はH30年4月予定)

 

イフェクサーSRカプセルは新薬となり非常に高価な薬となっています。

 

 

ジェネリック医薬品(後発医薬品)

 

2015年に発売されたばかりの為、ジェネリック医薬品(後発医薬品)は発売されていません。

 

 

市販医薬品

 

現在、似たような医薬品、健康食品は発売されていません。

 

 

イフェクサーSRカプセル詳細

成分名 ベンラファキシン塩酸塩
剤形・規格 カプセル/37.5mg、75mg
効果効能・用法・用量

イフェクサーSRカプセル
・うつ病・うつ状態

 

通常、成人にはベンラファキシンとして1日37.5 mgを初期用量とし、1週後より1日75 mgを1日1回食後に経口投与する。なお、年齢、症状に応じ1日225 mgを超えない範囲で適宜増減するが、増量は1週間以上の間隔をあけて1日用量として75 mgずつ行う。

警告 特になし
禁忌 併用禁忌:MAO阻害剤服用中、高度の肝障害患者、重度の腎障害患者
原則禁忌 特になし
添付文書 医療用医薬品の添付文書情報

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